今回は、広島の文学クラブ「The Dead Parrot's Society」の創立メンバーであり代表者である、
カナダ人のRobert Consiglioさんのインタビューです。
"Ode To A Dead Parrot"
Lo! Tell me not that thou most noblest parrot hath fallen into the eternal bliss of nothingness;
hath joined itself involuntarily with the Creation;
hathsublimated itself into the ash heap of most glorious histories.
Oh! Such mortal tragedies; to be so mercilessly cut down in the prime of its existence.
Never again to soar heavenwards towards the sun and the moon and the glittering stars above…
Or to have it germaine gibberings tickle the ears of mere mortals.
Oh, for jolly goodness! The limen thing croaked.
- By Robert
The Dead Parrot's Societyとは何ですか?
まず「The Dead Parrot's Society」は「The Dead Poet’s Society」から取ったもので、
作家や詩人達が想像をかきたてる詩を読んだり、互いの作品を分かち合うような秘やかな集まりをイメージしたものなんです。
また、陽気で「パイソン」的なユーモアの気質が、このクラブや活動に向けて生み出されるよう意図した名前でもあるんですよ。
(「パイソン」は、1969〜80年代半ばのイギリスを中心に活躍した、作家兼俳優の男性6人からなるコメディ・グループMonty Python(モンティ・パイソン)を指す。)
作家や詩人の卵にはかなりシャイな人が多く、他人と作品を分かち合うことにナーバスなので、
この名前で緊張がほぐれて、ミーティングで作品をシェアすることに対して気楽になってもらえばと思っているんです。
ロバートさん、ご自身のことを少しお話ください。
僕は、元々カナダのトロント出身です。大学を卒業して以来、カナダ、メキシコ、韓国や日本で英語を教えてきました。
もちろん、英語を教えることや異文化体験を楽しんでいます。
でも、僕が常に一番情熱を傾けて喜びとしているのは、書くことなんです。特に、SFにはかなりの関心がありますね。
人類はどこへ行くのか、どのようにテクノロジーが我々の生活、そして宇宙の中で起こり得る未来を方向付けていくのかなど、まさに大切な問題を扱っていますからね。
作家に関しては、
アイザック・アシモフ、
ジョージ・オーウェル、
ジュール・ヴェルヌ、そしてもちろん
トールキンを尊敬し、彼らの作品を楽しんでいますよ。
素晴らしい文学作品を読むことは、自分自身の創造的な作品づくりの刺激になりますね。
どうして書くのでしょう?
書くことには、個人的役割と社会的役割の両方があるといつも思っています。
多くの人と同じで、社会的な意識や出来事、流行などをコントロールしたり影響を与えることに、自分は無力で役に立たないとよく感じます。
でも、書くことがこの社会に対する個人の深い思い、感情、そして願望を表す表現手段となり、
また、同じような思いや感情を読者の心にも訴える手段となるんです。
自分自身にとっては、書く事で社会を批評・分析し、可能な他のライフスタイルを提案したり、
世界的な問題に対する解決策を提言する機会になっていますね。
そして、そうすることが自分の読者に社会的道義心を生み出す機会にもなっていると思っています。
自分にとって書くことは、まあ誰にとっても同じだと思いますが、自由で元気な気分に、
そして頭をスッキリしてくれるものなんです。人生をより充実させるものですね。
なぜこのクラブを始めたのですか?
元々このThe Dead Parrot's Societyを始めたのは、広島の作家や詩人、そして文学好きな人達が
フレンドリーで協力的な雰囲気の中で集まって、自分の作品や好きな作品を分かち合える環境を作るためでした。
こうすることで、広島のアーティスティック・コミュニティが活性化されて、
楽しみや出版のために独自の物語や作品を生み出すことになると思っています。
ミーティングでは、どんな活動をしていますか?
まず、自分のオリジナル作品をメンバー全員に読んでもらうように勧めます。
そして、その作品の内容について批評やディスカッションをして、時にはこうしたらどうか?と提案したり、
作品をより良いものにするためのアイデアを出したりもします。
驚くことに、ミーティングで発表される作品ジャンルは、詩から短編小説、そして映画の台本から歌詞までと素晴らしく幅広いんです。
このミーティングでは主に英語を使いますが、日本語、アラビア語、そして他の言語も使ってますよ。
The Dead Parrot's Societyは、色んな文化が混ざり合った国際色豊かなクラブです。
そのためミーティングでは、興味深く、思考を刺激されるような話し合いが多くなされることも度々です。
つまり、メンバーの様々なものの見方や世界的な観点が反映されるわけですね。
僕はこのクラブのライターである、バシム・フラトさん、ジョン・メンジングさん、
内田真砂子さん(彼女の詩、「紙灯篭」はこのインタビュー記事の最後に掲載)を敬愛しているんですよ。
バシムさんは現在広島に住んでいるイラク人の詩人で、彼の詩の原文はアラビア語ですが、表現豊かで本当に素晴らしい。
ジョンさんは、アメリカ人の仏教学者です。
真砂子さんは、とても感性豊かで色々と考えさせられるような詩を書きます。
真砂子さんの詩は特に賞賛に値しますね、第二外国語である英語で書かれているんですから。
クラブの日本人メンバーは、特に芥川龍之介や泉鏡花などの昔の日本人作家を高く評価していて、
中原中也や萩原朔太郎の詩にもインスピレーションを感じています。
メンバー全員、芭蕉や西行の俳句を楽しんでいますよ。
このクラブの長期的ビジョンは何ですか?
このクラブに関しては、メンバーがライティングとコミュニケーションのスキルを上達させ、
それを鍛えていく機会を持てればいいなと思っています。
加えて、広島の色々な場所で本や詩の朗読会を主催できる日のことにも思いをはせていますね。
もっと言えば、The Dead Parrot's Societyは、自らの作品を書き、自らのクリエイティブな考えを見出して表現し、
そして文学や文学作品へのさらに優れた理解力を育むという枠を越えて、
広島の文学コミュニティを刺激し活性化させる手助けができる。そう信じています。
広島に住むことをどう思っていますか?
広島はダイナミックでエキサイティングなナイトライフを楽しめる、比較的きれいで平和な街ですね。
僕には幼い子供がいますので、広島にたくさんある景色のいい公園や、
子供をベビーカーに乗せてブラブラできる広いスペースが特に好きなんです。
子供を育てるには良いところですね。
あなたの文章は、広島の影響を受けていると思いますか?
もちろんです。僕が作った詩の多くは反戦色の濃いものですし、
それらが平和と核廃絶の国際的なシンボルである広島に住んでいることに影響されているのは、間違いありません。
ちなみに、僕が広島のどこで書くのを一番楽しんでいるかというと、
全然エキゾチックでも変わった場所でもなく、普通のカフェかコーヒーショップなんですよ。
お気に入りは、本通りのExcelsior Café。
混んだ騒がしいカフェで、少なくともコーヒーを2杯飲んだ時に、より創造的かつ論理的に文章が書けるんです。
Paper Lantern
(Refering to Hiroshima Peace Memorial ceremony)
The sun was still there lower on the horizon
Chirping cicadae were background
Heat climbed up from the concrete sidewalk to the body
The music and songs with feeling spread over the river
People were still like statues lined along the river
The river has the memory under the reflection
Radiation burned people with even genes of each cell in the air, in the river
Walking half-dead gathered into the river
Longing to the water, to the sanctuary
Though even the air over the river was burning
With wordless cry and smell of fried flesh
The river has the memory in the wave
Boats were jostling and pushing there
In which houseless people had lived
Survivors had lived with broken heart and pain
They have still heard the voices in their ears
"Mom, pain! Where are you?"
"Fire on my skin, give me water"
The river flows to the sea
Paper lanterns floated in waves
Flickered light in it brightened the color paper
Red, pink, blue, yellow, violet
People stood looking them like statue along the river
The sun had set without noticing
The lights in the paper lantern were brighter in the dark
Like souls who could live for a lifetime with sorrow and joy
If there were no war
by Masako
interview by Setsuo/JJWalsh 2006年8月
|