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El Barco共同経営者、勾留後に語る

El Barcoの共同経営者であるリチャード・西山さんがGHに勾留時について語り、 これからどう前進していくかを考える。詳しい状況および、このような事が二度と起こらない様に どう関わっていけるかなどは、以下詳細記事で。

GHブログもしくはHypeにあるEl Barco強制捜査の記事を読んだ人なら、 5月にEl BarcoとBarco Tropicalで何があったかはご存知の通り。 経営者リチャード・西山さんの東広島勾留所での10日間の勾留が解かれた数日後、GHはリチャードさんと対談した。

ペルー生まれのリチャードさんを知る人なら、彼が気さくで忍耐強く、反抗的な態度を取る人ではないこと、 そして時に手に負えないEl Barcoの土曜の夜をも管理する能力が十分にあることを知っているだろう。 それらの資質は、県警から受けた取り調べに対しても役立ったようだ。 早朝に勾留所に連れて行かれ、午後3時までずっと尋問を受け、用意してある供述書にサインをするよう何度も「頼まれ」る。 取り調べは更に数日間ほど続いたが、彼は落ち着いた姿勢を崩さず、 同じく勾留所にいる姉についての当てこすりや家族への威嚇などの挑発に乗ることもなかった。

リチャードさんは非常な怒りと今回くぐり抜けてきた事に対して苦々しさを感じており、 何らかの形で立ち上がることが重要だと思っている。 しかし、警察を訴える事はこの件に対して注目を集める事にはなるが、時間も費用も非常にかかり、詰まるところ不毛な闘いになってしまう。 彼の顧客、地元のコミュニティ、そしてメディアの支援が与えてくれた精神な支えがいかに大切かを十分に理解しているため、 もし警察がそんな支援にアクセスすることなく、誰かを他の非日本人居住者に対しての見せしめに決定してしまったら、 そうされた経験は耐え難いものになるだろうと懸念している。 そのため、少なくとも同じ立場にいる可能性のある人達のために、サポートネットワークのようなものが設立されることを望んでいる。

勾留最後の3日間、リチャードさんはこの件および彼への対応に対する怒りを記録した50ページのメモ書きを作っており、 GHに以下のメッセージを掲載してもらえるように依頼している。

2006年5月25日

バルコ共同経営者、リチャード・西山によるメッセージ

5月14日午前2時頃、広島県警がおよそ60人の捜査員と共に私のバーで強制捜査を行いました。 検察官、出入国管理官、カメラマン、通訳、そしてアメリカ政府からのエージェントも含まれていました。

捜査の最初に警察と通訳は、公衆道徳に関する法律に違反したとして、バルコを強制捜査するとの警察の令状を含む書類を見せました。 強制捜査の理由、我々の違反は「ダンス」でした。日本では、ダンスは公衆道徳に違反すると見なされるのです。 これは私が本当に知らなかったことで、馬鹿馬鹿しいことだと思いますが、日本にいる以上は私が何をしようと、 日本の法律に従わなくてはなりません。また、法律を知っていようといまいと、いかなる法律をも破ったことの重要性を認めなくてはなりません。 日本がある法律を有するならば、私はそれを尊重し、それを破る事に対する責任を負わなくてはなりません。 なぜなら私は日本で暮らし、私の家族もまたここで暮らしているのですから。これが、まさに私が検察官に言った言葉です。

これから、私の家族と私にとって悪夢となっているこの経験の不公正さをお話ししたいと思います。 当局が私達に対して行った非人道的なやり方のため、悪夢となってしまったこの経験を。 心に浮かんできたキーワードは屈辱、虐待、人種差別、偽り、ダメージ、そして無力。 どうしてなのかをこれからご説明していきたいと思います。

屈辱
私のバーに入ってきた警察のやり方は、ラテンアメリカの歴史で一番暗い時期のことを思い出させました。 彼らは入ってきました、乱暴に、そして権威を振りかざしたやり方で。 叫び、怒鳴り、そして私のお客達を押しのけてバーに入り、誰も立ち去れないようにしました−まるで、彼らが動物か警察の捕虜であるかのように。 それから、私と一緒に姉と二人の従業員を警察の勾留所に連れて行きました。 そこで脅しを使って、捜査当局が作成した日本語の書類に無理矢理サインさせようとしたのです。

虐待
私の意見では、警察は大体において日本市民に対応するのに比べ、私達に対するやり方は過剰なものだったと思います。 ダンスのライセンスを持っていないというだけで、我々から10日間の自由を奪ったのですから。

人種差別
これは強制捜査の初めから明らかでした。最初に警察がしたことは、外国人から日本人を引き離すことでした。 そうした後、日本人全員をその場から立ち去らせ、外国人全員をバーから出しませんでした。 そして全員を一人ずつ調査し、身分証明書(ビザ、IDカードなど)に問題がない事が分かった時だけ、 彼らを通りに連れて行き、解放したのです。まるで、「動物」を檻から放すように。

また、私が人種差別と言うのは、尋問を受けていた時に捜査官によって注意深く使われた言葉のためです。 彼が言った多くの言葉の内、例は次のようなものです。

あなたとお姉さんはお金を稼ぐために何年も前に日本に来た、それは、お金が必要だったからですね…?

そうです。

それで、バルコでもっとお金を稼ぐために客にダンスをさせた。

そんな風には思いません。

そんな風に思わないんだったら、ペルーに帰れ!

それから彼は、バルコで皆がダンスをするのを自分の目で見たと言いました。 バカなアメリカ人と日本人女性が一緒に踊ってるのも見た、と。 これらは検察官の話の調子のほんの二例にすぎません。 私は、自分が重装備の兵士に撃たれようとしている無防備な外国人のような気持ちになりました。

また、この捜査のタイミングには、人種差別的な動機があると思わせました。 捜査は、子供を殺したあの邪悪なカルロス・ヤギ、残念な事に同じくペルー人、の公判が始まる ほんの数時間前だったのです。何という偶然でしょう!

偽り
こんな大掛かりな捜査がダンスの許可を取っていないことで行われるとは、ほとんど信じがたい事です。

ダメージ
警察が私達に与えたダメージは様々な面で影響を及ぼしていますが、一番大きなものは、精神的なものです。 私は家族に10日も会えず、3歳の息子と引き離されたことはほとんど耐え難いものでした。 検察官に尋ねたいです。 「私の勾留は必要だったんですか?何のために?何が欲しかったのですか?本当は何を探していたんですか?」と。

無力
私は無力を感じました。日本語を完全に話すことができないからです。 日本の法律を知らないからです、そして私に負わされた虐待に対し、何もできなかったからです。 誰かに話すことも、電話をかけることもできなかったからです。 声もでない、手も足もない、何の権利もない、世界中でたった一人ぼっちのような気持ちになりました。 今や日本では外国人、特にラテン系外国人に対して「国を上げての撲滅運動」があるかのようです。 私達の中の2、3人が法を破ったために、他の人間がそのツケを払い、不公平な容疑と迫害に耐えているのです。

皆さんに問いたい。当局の意図は何だったのでしょう。 もしダンスのライセンスを持っていないことだけなら、なぜ警察は私の家に押し入り、個人的な書類やコンピュータを持ち去ったのでしょう? どうして姉や私のこれまでの事を調べたりするのでしょうか、私達が生まれた日にまで遡って? 当局は、何か私の不利になる様なものを見つけたかったのだと思います。でも、何も見つけられなかった。 なぜなら、その疑いが何であるにせよ、それは事実無根だからです。 私達は、間違った事も違法な事も、そして隠すような事もしていません。

広島ではダンスができる場所は20ヶ所以上もあり、バルコよりも遅く閉まるところや、もっと強力なサウンドシステムを持っているところもあります。 だったらなぜ、私達にだけ焦点を当てたのでしょうか?どうしてアメリカのエージェントと一緒に来たのでしょう? もし私達の唯一の法律違反がダンスのライセンスを持っていない事ならば、どうしてあんな大がかりな強制捜査がなされたのでしょうか? なぜ他でもない人の多い土曜日に?土曜の夜に強制捜査を行うことによって、警察は危険な状況を創り上げたのです。 大勢の客がその場にいて、そこへ警察は荒々しく入ってきたのですから。

事の次第の記録の最後に、私の気持ちと思ったことを言わせてください。

私にとって、当局が虐待的であることは非常に明らかです。 あの晩からずっと苦しみ、まだ精神的ダメージを受けています。 私の自由、民主主義社会が持つ一番大切な権利…自由を不当に奪われた結果として。 検察と警察に問いたい、一体何を見つけたのか、と。答えはこうでしょう、「何も」。 あなた方が唯一成し得たことは、我々に精神的ダメージと屈辱を与えたことだけなのです。

最後に、この苦しい出来事が起こった当初から姉と私をサポートして下さった皆さん、 特にきよみ、じょうぐちさん、ナターシャ、ジェイミー、そしてGetHiroshimaに感謝致します。

このメッセージを読んで頂き、本当にありがとうございました。

リチャード・西山

6/10の午後2時からアステールプラザにて公開ミーティングが行われる。 リチャードさんとひで子さんが今回の経験を話した後、外国人に対するこのような虐待をどう防ぐかというディスカッションも行われる。 更なる詳細は、後日GHブログにて。 もし、ミーティングの通訳(日本語、英語、スペイン語)をしたいという方は、ページ一番下にあるフィードバックにて連絡を。

また、バルコにおける実際の強制捜査の供述は数少ないため、もしあの現場にいて何が起こったかを供述して頂ける人がいれば、 とてもありがたく思います。供述書には、氏名と連絡先も記入して頂きますが、GHに掲載するかもしれない時には必ず事前に了解を取ります。


ポール・ウォルシュ
2006年6月
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Hype



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